「責任感」ある集団こそ自社の強み。指標で確認しながらさらに強みを伸ばす

顧客のDXや現場改革、IT人材調達などを支援する株式会社コアコンセプト・テクノロジーでは、個々の責任感とチーム力の向上によって強固な組織を構築し、企業の魅力を高められています。今回は、実証実験を通して可視化された定量情報も、強みの観点を検証していただき、同社の組織づくりへの活用について伺いました。

従業員規模が拡大していくなかで、組織として成果を出せることを目指したい

人的資本の数値を平均との高低だけではなく、意味づけしたい

自社の特徴を、より競争力になるよう高めていきたい

悩み・課題

組織としての力を客観的に捉えることができた

可視化されたデータを、企業運営の判断材料として活用するイメージがもてた

ステークホルダーに対して、自社の状況を客観的に伝えるための数値が可視化された

効果・結果

1人ひとりの責任感こそ、自社の強み

事業概要について教えてください

IT人材調達支援と、DX推進支援という二つの事業を行っている会社です。どちらも人の力が肝要で、人的資本経営が競争力に直結すると思っています。

特に重視している点は何でしょうか

「Think Big, Act Together」という行動指針を掲げているのですが、求めたいベクトルはここに詰まっています。「Think Big」とは、未来を描くこと。想像力を駆使して、よりよい未来像の追求が必要です。同時に「Act Together」といって、目的に向けた組織的行動も重要です。集団のなかで自身の強みを発揮できるかも問われてきます。

「Think Big, Act Together」の実行者を増やしていくために、どういう取り組みをされているのでしょうか

高い向上心を持って挑戦していく人を支援したいと思っています。能力向上の支援、そしてマインド醸成の部分ですね。加えて、チームで成し遂げる力もつけていく必要があります。そこには、エンゲージメントも関わってきます。共に進めたいと思える魅力ある組織であることも目指しています。 

自社にとっての数字の意味合いをきちんと考える

従業員規模が拡大するなかで、意識していることはありますでしょうか

第一に誰を自社に迎えるか、つまり採用ですね。それによって長い目で見ると風土も変わりますので。そのうえで、社員の強みや持ち味を活かす運営を目指したいと思っています。それぞれの特長を活かして、組織で成果を出せる形が目指すところです。

人的資本の情報開示という点ではどうお考えでしょうか

現実の姿を数値のような客観性をもって捉えていくことが重要だと思っています。それと共に、その数値の意味付けです。ある項目が一般の平均と比べて高い低いを問題視するのではなく、自社にとってその項目は何を意味しており、どう捉えると良いのか。数値とその意味するところを関係者間で意識合わせして、継続的な改善につなげることが重要なことだと考えています。

実証実験で進んだ使い方のイメージ

実証実験に参画頂きましたが、ツールの印象はいかがでしたか

ユニークで、活用の余地があるツールだと思っています。たとえば理念浸透に対して、「浸透していると思っている/思っていない」という認知度合いの結果を事実として出すことができます。平均との差も可視化できます。
一方その解釈については、会社側で判断の自由度を持つことができる。そこを理解してうまく使うことが重要でしょうね。企業運営に役立つ判断材料を提供するツールだと捉えました。

活用イメージはわきますでしょうか

自社の強みが発揮できているかどうか。それを確認するために使えると思いました。たとえば今回の結果で、「責任感」に関する項目は高い数値となりました。まさに責任感の強さで顧客価値をつくろうとしている会社なので、その傾向が見えたと捉えています。

他に気づかれたことはありますか

ツールの活用にもつながりますが、経営サポート機能があると良いと思います。例えば、自社の強みを定量的に表示できると自社の競争力を客観的に説明する裏付けに使えます。これが「攻め」の使い方だと思います。
一方、「守り」の観点ではアラート機能のように使えるでしょう。基礎指標を可視化し、備えるべきレベルを下回っていないかをチェックする使い方です。
さらに、経年変化を追えるのがシステムのよいところです。新たな拠点を出した時、役員陣が変わった時など、大きな変化点に伴う会社の変化を前後で捉えたいケースにおいても、ツールを使いこなせると打ち手の精度を高めていけると思いました。

強みの観点を押さえながら、貢献する人に報いる組織づくりを進める

これからの展望をお聞かせください

2021年9月に東証マザーズに上場したのですが、会社として今後も組織力を高め、顧客への力強い価値創出を続けていきたいと思います。同時に、成長や貢献に応じて、社員それぞれも報われる発展的な組織を目指していきたいとも思っています。

定量データの活用や「coval」のようなツール活用について、考えをお聞かせください

ステークホルダーに自社の状況を客観的に伝えることは、経営としても非常に重要です。「coval」には様々な機能がありますが、人的資本経営の「ものさし」として、現実の可視化やその先の発展につながる材料の把握に結びつけられると思いました。多くの企業での活用の広がりに期待しています。

お客様プロフィール

お客様 株式会社コアコンセプト・テクノロジー(証券コード:4371)
代表者 代表取締役社長 金子 武史
所在地 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋11階
設立 2009年9月17日
事業内容 1.デジタルトランスフォーメーション支援
2.IT人材調達支援
URL https://www.cct-inc.co.jp/